5.0
49話わかる、雷太さんの気持ち痛いほどw
編集者の仕事をしていると、たまに起きる。クリエイター同士が仲良かったりして、そこですんごい尖ったやつが出てきて。面白いんだけど、これを編集者が「わかる読者にはブッ刺さるから、このままで!」って読者、市場にぶん投げると、実際売り上げにならなくて2度とこんな仕事ができなくなる。この場合は編集者が多少ダサくなろうと、ただし読者を舐めずに、ちょうど良い説明を入れなければいけない。キャッチや見出しであれ、構成であれ。でも、本来その編集者立場の雷太さんがそれできないって縛りの流れよね。演者が、その表現で伝える……あとは演出の技量。雑誌で言えば素材を損なわないアートディレクションや構成を、変えた事に気づかれない形で仕上げる所に力を込める事で、この素材を受け止める立場のクリエイターの力量を信じるしかない、〆切はカツカツで戻しの時間もない、つー事ですから胃が痛い。20年前なら暴走して多少、売り上げ落ちても余裕あった業界だけど今はSNSやデータ数値で即、晒しあげられる。社会的にも社内的にも。いやー、この瞬間の雷太さんの両方向への「やべえ」(期待と絶望)がわかりすぎて感想書いちゃいましたよ。
でもホント、よく描いてあります。メディアやタレント、クリエイター、芸能界、関わる人たちの悩みも驕りも、どっちの面も。これをポップに表現できてるこの作品はすごい。続き読みます。
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【推しの子】