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急に言葉が通じるようになったきっかけ、忘れてたわ。
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急に言葉が通じるようになったきっかけ、忘れてたわ。
懐かしいタイトルで、無料だったので、読み始めてしまった。
仕事の面では実直で現場の職人を大切にする人望のある人。それも事実だろう。
ひとは、ゼロかイチかしかないような、デジタルなものじゃない。
それに、長所は短所に、短所は長所に、なり得るもの。
弱い立場の側に立って物を考えられるということは、里奈のような状況の人に同情し絆され易いということに繋がる。実直さは老獪さとは縁遠く、手練手管には弱かろう。
だからといって、決して見失ってはいけない局面で自分の取るべき道を間違えたことへの、言い訳にはならないけれど。
そして、嘘に嘘を重ねてしまっていることも、正当化できるものではない。
前話(杏寿のSNS対応や出会い系アプリの件)よりは余程、リアリティ持って読めた。
純平のダメダメな面がこれでもかってくらいに良くわかる話。里奈の方は初めから落とすつもりで仕掛けてきているよね。
話運びが巧くて先が気になる。
ここにきてもまだ、何かすれ違っている。
杏寿が冷静なわけないし。
純平のいちばん「悪かったと後悔している」物事と、杏寿の求めているモノも、ズレているように思う。
そういうところが、却ってリアルに感じた。
11年の月日が4年と矮小化されて、許せないと思うところ、わかる…
課長との進展具合は微笑ましくて良いのだけど、職場環境のヒドさが……。そっちに感情移入してしまうわ。
この同僚は最低だなぁ。
天は赤い河のほとり
003話
天は赤い河のほとり(3)