3.0
どちらも被害者で加害者
この夫がなかなかであることは前提として、
妻と夫、それぞれの思いが想像できてしまい、どちらが決定的に悪ともいえないリアルな離婚劇に心が傷んだ。
夫が悪人として描かれているが、事情はあれど妻の言葉の選び方や気持ちの表し方を見る限り、夫にとってもなかなか辛い生活だったように思う。
夫に関しては「毒親育ち」との記述があったが、妻の若年期の鬱、不安を感じやすい性質、爆発するまで1人で抱え込む性格もまた、彼女の育ちと無関係ではない。
妻も夫もそれぞれに、それぞれの心の闇を寂しくもがいている。目の前の夫(妻)を見る余裕もなく。正直どちらの味方にもなれない。
子ども目線に立つならば、父親の写真をすべて切り刻むのはやめて欲しい。無傷の家族写真を1枚だけでも子どもには残して。ルーツの半分を抹消する権利は母親にもないからね。「父に会いたいか?」「どっちでも」も忖度して答えてる可能性大と気づいてあげて。
付け足して言うと、主たる収入源を夫にしたい場合ならどんなに金欠でも始めの敷金礼金を妻が出したのは失策だった。
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無職の夫に捨てられました