5.0
140話もの長きに渡る物語を無事に完結していただき、ありがとうございますと、おめでとうございます、お疲れ様でした。
この物語は「愛」がテーマであり、その「愛」の変容を描いているのだと個人的には思っています。少女の甘い恋から始まり、大人になって歪になったりしながら、成熟してゆくもの、決して楽しくて素敵なだけじゃなくて苦痛や苦悩を伴って育まれてゆく愛というものを悪魔という設定や時代背景も上手く使いながら描ききっていると思います。愛とか好きって、美しいことだけじゃなく、自らのエゴとの戦いだと思っているので、そういった部分に触れてくれている感じがして、個人的には好きです。
最初はただ絵の雰囲気に惹かれて読み始めただけでしたが、今ではかなり好きな作品になっています。
ただ両思いになってハッピーエンドな普通の恋愛モノは食傷気味…という方におすすめです。
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魔鬼
140話
魔鬼(140)