5.0
内容は怖いけど
最初はよくある現代の社会の暗さを描いた話かと思いましたが、登場人物と風景の細かな描き方が絶妙で、絵の綺麗さもあって映画のような作品でした。
10代特有の友人への想いが、悲しく恐ろしい現実と掛け合わさると、こんなにも切ない友情を証しする行動につながるのだと思い、切ない気持ちを抱えながら一気に読破しました。
彼女が守りたかったものが守ることができた。
それ以外まったく救いのない話ですが、それこそが救いなのかもしれないとも感じた作品です。
- 3
adabana―徒花―