5.0
当たり前ではない奇跡
ここ1年、友人知人の出産報告ラッシュがあり、ふと思い出してこちらで読み返しました。
私は22歳のときに19周で後期流産を経験しています。
当時はちょうどコウノドリがドラマ化された頃で妊娠中に視聴していたのですが、ドラマに感動して涙を流しながらもまさか自分が物語に出てくるのと同じような経験をするなんて思わなかったし、年齢的にも何の問題もなく産めるものと思い込んでいたので、なんで私が?と自分を責め続ける日々でした。
あれから数年が経ち、人の出産報告にも笑顔で喜べるようになった今。
あらためてこの作品に触れ、自分と同じかそれ以上に辛くてどうしようもないことがお産の現場では常に起きていること、そしてそれらの多くは予測ができないことを痛感して、当時を思い出して辛いながらも少し気持ちが軽くなった気がします。
かなりリアルでしんどい描写がたくさんありますし、無理にとは言いませんが、妊娠出産経験者はもちろん、これから妊娠を考えている人、そうでない人にも全ての人に読んでほしい作品です。
自分がこうして今生きていること、子どもが生まれるということは簡単ではなく、当たり前ではない奇跡なんだと知ってほしいです。
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コウノドリ