4.0
幸せな気持ちになる。
矛盾点は沢山あります。
高齢すぎる出産で健常児が生まれる奇跡、母体があまりにも無事なこと、順調に行き過ぎていると感じます。
ですが、そこじゃない。
望まれて産まれるとはどういうことか、戸惑う夫が父親に成長する過程が、高齢という時間の流れに沿って丁寧に書き出されています。
逆をいえば、その辺くらいしか「70歳である必要性」のないストーリーではあります。
矛盾点を真に受ける方、子供目線でストーリーに入り込んでしまう方、今から出産を経験する方や育児中には向いてないかもしれません。
ですが出産を経験して、その経験を「懐かしい」と思えるピンポイントの年代には、なんだか応援したくなるおじいちゃんとおばあちゃんの物語です。
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セブンティウイザン