5.0
実は傍に繋がっていた赤い糸
この作家さんの描くメンズは、多くは一見おバカなガテン系兄ちゃんや、ハデ柄シャツのどう見てもお勉強できそうにないヤクザな兄貴なのですが、人間の本能(煩悩?)に忠実で、本当に大事なことは何なのかを知っているカッコいい男子たちです。
しかも皆さん、かなり笑いの取れるお笑いタレントも真っ青のボケぶり。昔から大好きです。
そんな中にあってこの作品、珍しく笑いを取りにいかないクールビューティ遊馬と遊馬を幼い頃から見守るちょっとズレてるインテリ(風)ヤクザ篠田さんの、圧倒的に遊馬優位の恋の話です。
篠田さんの葛藤や悩みを鮮やかに蹴散らしながら、自分の病弱な身体を持て余すも体当たりで恋をする遊馬の一生懸命さに胸を打たれます。
赤い糸は一番近くに繋がっていたのですね。
流れるような線の美しい絵も、私的には満点ポイント。
是非、前作「はかなげ。」からお読み下さい!
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はかなげ。 2