5.0
副島社長のセフレ遍歴に終止符を。
他作品では社員に手を出すクズ社長だった副島氏。社員だけでなく、プライベートで行きつけてる先々でセフレをつくり、5人の相手と共に充実した(イヤ、「奔放な」の間違いか…)人生を謳歌しているかに見えた副島社長ですが、この度メデタく半ば強引に1人に絞られることに(笑)。
それがまた、めちゃくちゃイケメンの高身長ガッチリボディ、アートの感性もピッタリ合う出来過ぎ彼氏。その上、同じ芸術大学の同級生で、学生時代から副島に片想いしていた一途男子となれば、さすがの副島社長もその手に堕ちないワケはない!
件の彼氏、和久井は得体のしれない無欲、無表情、無名の画家として登場しますが、後々考えるとそれらは全て副島を堕とすための手段だったのではと思うほど、見事に副島を絡め取っていくのです。その過程を見ているのが本当にエキサイティング!
温めていた初恋が爆発している和久井と真剣な恋には一線を引いていた副島の、四十路に入るのに大人気無いほどの独占欲と性欲と素直になれない愛情表現が読者を惹きつけて止みません。本人たちはドタバタもがき、「なんで俺がこんなカッコ悪いことを……」と思っているでしょうが、端から見れば仕事に妥協を許さない、カッコいいイケオジ2人の大恋愛物語。終盤の和久井がスケッチした副島が、なんとも心に刺さります。
さすがさすがの作者さん、今回も極上のラブストーリーをありがとうございました!
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副島社長にはセフレが5人いる