5.0
心理描写
サスペンス要素が強い作品です。少しずつ少しずつ、真実が明らかになっていきます。絵も非常に綺麗で読み応えがあります。
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28437位 ?
サスペンス要素が強い作品です。少しずつ少しずつ、真実が明らかになっていきます。絵も非常に綺麗で読み応えがあります。
テーマとしてはよくある感じのスパイものですが、やはりキャラクターが立っているのでとても引き込まれます。
前作もそうですが、本当に心理描写が巧みです。言葉の選び方や絵の描き分け方によってキャラクターの揺れ動く感情を的確に表現されててどんどんのめり込めます。
最初は登場人物それぞれに対する疑心暗鬼を生むけど、話が進んでいくにつれて解像度が上がっていくので、そこからが本題という感じです。実際に人のことを知っていく過程を追体験していくような感覚がありました。
コミュニケーションを考える上で非常に示唆に富んだマンガです。発せられる言葉、発せられない言葉、感情、行動…。青春真っ只中の高校生が登場人物ですが、根本的には人間そのものがどのように人と接して、悩んで、働きかけているのかという面では、どの年代の人たちにも響くものがあると思います。
そして、シリアスな場面での絵の巧さとコミカルタッチなギャグセンスもあり、そのギャップも惹き寄せるものがあります。
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adabana―徒花―