5.0
いたたまれなさを緻密に描く
ほのぼのとした絵柄と細やかなディテールで描かれる日々のつまずきや劣等感。
「そっちに行っちゃだめ!!!」って何度思ったことか……友達の現状を見せられているような生々しさ。
-
0
97508位 ?
ほのぼのとした絵柄と細やかなディテールで描かれる日々のつまずきや劣等感。
「そっちに行っちゃだめ!!!」って何度思ったことか……友達の現状を見せられているような生々しさ。
それぞれの生きづらさを抱えながら出会って恋愛をし、結婚に踏み出そうとする男女。
しかしそこには予想外の困難が待ち受けており……。
問題の描き方や、主人公ふたりの対処の仕方が非常に「今」を感じる。
祖父母の介護に苦しんだ母、暴力に走り自死した弟、長らく疎遠で、電話越しに心ない言葉をぶつけてきた父……著者である高松霞さんのあまりにも過酷な境遇は、もし文章で読んだらさぞかし苦しくなっただろうと思う。
しかし読み終わってみると、桜田洋さんの浮遊感のあるイラストによって苦しさとは違う、不思議な読後感が残る。
なんだろう、こんなこともあるのだな、という清々しさだろうか。
当事者も当事者でなくても、読んでほしい作品。
遅回しの動画のようにゆっくりとした会話、終始艶めかしい母親、何かを強いられたかのようにうなだれ続ける主人公。
いつ読んでも見事に作り込まれた居心地の悪さを体感できる作品だと思う。
読んでみよう!と思ってまとめ買い。
サスペンス要素の引っ張り方とか今っぽいアイテムの使い方とかに売れる要因を感じつつ
全員ちゃんと美形なのでなかなかキャラが覚えられないのが結構つらいので星ひとつ減。
全員片思い状態のクラスメイト4人と国語教師が中心人物。高校生らしい思い込みとか視野の狭さ、そこからどうやって踏み出していくかがさりげなく描かれていて、恋愛マンガとしてだけではなく青春&人間ドラマとして秀逸。みんな本当にいい子なので幸せになってほしい。あと小松菜奈の使い方が面白いw
シゲタの絶妙に社会にコミットできない感じが痛々しいが親近感も抱いてしまう不思議。
若い頃と違ってそれなりに働いてるところが好き。
高校生のバンド&百合マンガ。こじらせすぎず、でも繊細に恋心が描かれていていや〜青春!とニコニコ楽しめます。
はじめての百合マンガとしてもおすすめです。
出産と親殺しと映画製作が同時進行で行われる謎マンガ。なにげにたくさんの人がかなりつらい目に遭っているが作品のテンションの高さで忘れがち。
これなんのマンガ?って読みながら何回も思ったけど、ジャンル分け不可能だから面白い、みたいな部分もあり。
よしながふみは本当にマンガがうまい………短編集の良さが凝縮されたような作品。
よしながふみ、まずどれを読んだらいい?って聞かれたら私はこれを勧めると思います。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
恋とか夢とかてんてんてん