2.0
24巻まで
まず設定がめちゃくちゃ。開業医の裕福な実家、優しい両親、生育歴にも問題ないし顔もスタイルも良くて仕事もできるのに卑屈すぎる主人公の遥菜。
「結婚するなら遥菜」って思ってたのに夜がつまらないっていうだけで浮気して、遥菜にバレて婚約破棄になったのに後悔している描写もほとんどなく、遥菜と再会した時には浮気相手との結婚を決めていて、まるで遥菜をストーカーみたいに扱う元彼清貴。
遥菜が清貴を好きになった理由が「仕事に対して妥協を許さず真面目」なのに清貴は遥菜に仕事丸投げして浮気してるし、遥菜が「あの時はすごく嬉しかった」という清貴からもらった指輪は「予算内だしこれでいいよな」って適当に選ばれたもの。この人たちが結婚をしようと思うくらい惹かれ合った背景が全然見えてこない。
そして遥菜と契約結婚する御曹司の理人。3年前に出会った彼女と付き合い始めて1年は上手くいってたけど一緒に過ごせる時間が減って「先が見えない」って別れてから約2年…結局付き合ったのは1年ちょっと?上手く行かなくなって数ヶ月で見限られるって早すぎるし、その程度の付き合いの彼女を34歳のハイスペック男性が2年も引きずるのも無理がある。ここまでで出てきた彼女のエピソードが高額な指輪をねだる、忙しい彼氏に「私のこと大事じゃないの」って詰める、とネガティブなものだけだから余計に。
複雑なところがなくて先の見えるベタなスカッとものを何も考えずに読みたい気分だったけど、さすがに薄すぎる。登場人物全員に魅力を感じず感情移入できないから、やっと元彼に御曹司と結婚したことが伝わったのに全然スカッとしなくて残念。これから盛り上がるのかなあ…
-
80
いつわりの愛~契約婚の旦那さまは甘すぎる~