1.0
ご都合展開
・作者は「ぼくがかんがえた知的に軽度の障害がありつつも他人の発言は正確に理解できる程度の知能はある、無邪気で幼い天使のような子」を描いているのか?と思った。軽度の知的障害児はあんなしゃべり方(「よつばと!」にでてくるよつばのようなしゃべり方)はしない。
・「知的障害がある同級生に優しく勉強を教えるクラスメイト」などは、現実の中学生にはいない。
・「一見不良に見えるが本当は家族思いで知的障害児にも理解がある生徒」などは、現実の中学生にはいない。
・すべてが「ナツ」というキャラクターの劣等感を煽るための舞台装置にしか見えず、白けた。よくこれが賞をとれたなと思った。
・「ナツ」の自己中心的な考え、卑屈な考えは理解できる。
・「このあと、ナツや周りの人物たちはどうなっていくのだろう…」と読者に考えさせたいのではなく、舞台装置を通して「ナツの自意識過剰さ、劣等感、卑屈さ、利己的感情」に共感ないし反感を持ってほしいというのがテーマなのかと感じた。
・一番好感度が高かったのは「ちーちゃんの姉」。
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ちーちゃんはちょっと足りない