4.0
「許さなくていい」という選択
パートナーとの関係で追い込まれた事がある人、「許して欲しい」と請われたことのある人、他人を許したい自分と戦ったことがある人にはきっと救いになる作品だと思います。
「浮気なんて有り得ない、離婚!」とすぐに選択できる強さを持った方から見ると、主人公にヤキモキする部分があるかもしれません。
「どの選択が正解という訳でもない」という部分が、皆様が言うモヤモヤした終わり方に描かれているんだろうなと私は解釈しました。
この選択をしたから今後は大丈夫、幸せになれる、という事ではなく、自分自身が納得できるように、自分自身のことを肯定できるようにと深く悩む主人公の姿は本当にリアルだったと思います。
許すも良し、許さないも良し、また違った未来がそこにあるだけと私は感じました。
少なくとも私自身は「許さなくてもいい」という事を肯定してくれたように感じ、救われました。
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はじまらない結婚