4.0
静かな時間が流れてる漫画
友達にいたんです。
すいれんちゃんみたいにほんとは喋れるのに学校では話せない女の子。
ジェスチャーだけでコミュニケーションを取ってほんとうに伝えたいことは家に帰ってお手紙で書いてくる、そんな女の子。
なので、すいれんちゃんの設定にはすんなり入ることが出来ました。
他の方も書いているように好みは分かれるかもしれません。
でも物語には静かな時間が流れていて、主人公の心の動きに集中できます。
好きな人の前では喋れなくなる恋する女の子特有の感じとすいれんちゃんのしゃべれない自分に対する葛藤がリンクして、もう何とも言えなくなるというか。。
私も好きな子にはしゃべれなくなるし、なんなら近づくことも出来なくなった遠くから愛でていたい、、ってなっちゃうので、成就なんてしません笑。
すいれんちゃんの方が『蝶々になってあなたのそばにいきたい』なんて発想あって私よりも積極的。励まされちゃうなぁ。
情景と心理を絵と間で表現するというのでしょうか、この作家さんの『静』な世界が私はとても好きです。
川澄くんも硬派な男子で。
主人公の居ないところでの感情を漫画では描いてくれるから心の動きや彼の優しさ読み取れますが、実際ならどう攻めたらお近づきになれるのか分かんない系男子でしょうねー。うん、本人に好きってギア入んないと動かない系ですね。
こんな男子に好かれてみたい。
一緒に両想い楽しみたい。
川澄くんは本当にクラスに居そうな目立つ方じゃない物静かだけど、人知れず頑張ってる、女の子とは積極的に喋れないけれど、、自分をしっかりもっている素敵な男の子です。
2人の気持ちと距離感が近づくスピードがゆっくりなのも私には好感です。
最終話で
これまでの静かな流れから一気に動に動いたように思えて、読んでいて1人ぽつんと取り残されたように私には感じられました。
なので星をひとつだけとってあります。
本当に大好きな世界感で好きなお話なのですがごめんなさい、正直に。
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