次々と標的を変えてのいじめ。よくあることです。
けどね、いじめられた身にとっては、いじめの主犯格がその標的になったとき「いい気味」「自業自得」と思うもの。
私も心の中で笑ってました。身から出た錆だと。
今まで調子に乗っていたツケが来たのだと。
そして、今までずっとイジメを繰り返して優越感に浸っていた奴こそ、自分が標的にされた時に弱いものだ。
1番許せないのは、初めにいじめた人達じゃない。
ずっと見下して悪口を言っていたのに、自分が標的になった途端「一緒に移動教室行っていい?」「一緒に帰っていい?」とすり寄ってきて、毎日のように手紙を書いてきた奴。
その人のことは勿論好きじゃなかったけど、いじめられる辛さと誰かに頼りたい気持ちも分かるから、拒否しなかった。
けど、自分のいじめが終わった途端、手のひらを返して、以前以上の嫌がらせをしてきた。
コイツだけは本当に本当に許せなかった。
他にも、標的になってる時に一緒にいた子がいるけど、その子は学校を卒業したあとも「あの時はありがとう、本当に感謝している」と手紙をくれた。
人格差がよくわかるよね。
今はSNS時代。良い時代になったと思う。
私をいじめた人達は何の償いもなく幸せに生きてるんだろう。
けど、加害者の顔がこうやって拡散されたら?
永遠に消えないよね。
風化はしても、調べたらすぐ出てくる。
自分のしたことを嫌でも痛感するだろう。
私の学生時代がスマホ普及していたら…と今でも思う。
全ての証拠を残して、録音もして、自分の怪我も、何もかも残して、拡散してやったのに。
でも、それだけ。
被害者側は永遠に覚えている。
思い出して辛くなるだけじゃない、人生にも支障が出ている。
6年間のいじののあと、1年ほどして鬱を発症、睡眠障害も併発して、自分でも記憶力や判断力、頭の回転が明らかに遅くなっているのを感じていた。咄嗟の対応が出来ない。ハプニングが起こると何も考えられなくなってしまう。いじめられる生活が終わって社会人になってからのほうが苦しんだ。
愛の母親と同じ、自分をこんなふうにした奴らを許せないし、◯してやりたいと、今でも思っている。
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娘がいじめをしていました
005話
第2章 謝ればそれで終わりでしょうか(2)