5.0
インパクトのある表紙絵に惹かれました。
「やじるし」「ひきずる音」「歪みはじめ」「電車の中で~」面白そうと思った話のみ購入。
「ひきずる音」は確かに完成度の高さに唸らされますが、気に入ったのは意外にもクズ男主役の「やじるし」でした。
受けの子の好意につけ込み、好き勝手に弄んでいたはずが、いつからやじるしの向きが変わり始めたのか。
電車の中で~のは歪んだ愛情?執着?を向けられた主人公が、不幸から抜け出せない姿が胸糞。
愛情があるように感じられず、特殊性癖を満たしてくれる対象としか見ていないような辺りが。
短編集としての完成度は非常に高いと思います。
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やじるし