4.0
ハナさんすごい!
「かんかん橋を渡って」を読んでとても面白かったのでこちらも読んでみました。「愚者の皮」「いのち輝いて」「お弁当放浪記」「桜人」も読みましたがこの作者の作品はどれも面白く、心にくるものばかりです。
このガレージ・ママはガレージで暮らしはじめたママを、あの手この手で追い出そうとするフォレストヒルズ興産の蒲生たちが、予想外のアイディアでガレージを守るママに苦戦し、なかなか追い出すことができなくて、、、という感じで話が進んでいきますが、途中からそんなのはあまり関係なくなっていったような気がします。子供の友達の家庭の問題をママのガレージ生活を通して解決させていく、というのがメインなような気がしました。ただママの作る料理や豊富な知恵が読んでいて子供の頃信じていた全能の母を思い出しほっこりした気持ちになりました。
ハナさんはとても強く優しい女性でもっともっと彼女の生活を見ていたくなります。
ドキドキハラハラはまったくしませんが、ほっこりしたい人にはおすすめです。残念だったのは途中から「愚者の皮」の絵にそっくりになっていって「愚者の皮」の狂気じみた感じを思い起こしてしまいました。
- 4
ガレージ・ママ