5.0
伝えられない想い
雪女を斬るは非常に切なかった。雪女の妹がふいにやってきて姉の訃報を伝えた時の半兵衛の表情はなんとも言えない。想いを伝えるこことができない悲しさも、どこかで生きていると思えばこそ耐えうることだったのかもしれない。
人間よりも寿命がずっと長い妖怪だからこそ、半兵衛は彼女の生を疑っていなかったのだ。
会いたい、声が聞きたい、想いを伝えたいという願いは叶わず半兵衛が自決し、最期に雪女の姿と背中を追うところは本当に切なかった。恋は時に残酷だが、妖怪に恋するのはそれ以上に傷つくのかもしれない。
そうなると、雪女と室井さんの恋の行方も気になるが、琴子と九郎の恋もどうなっていくのか心配になる。どうかハッピーエンドになってほしい。
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虚構推理