3.0
最初の3分の1くらいが面白い
とても長い連載なので、主人公の顔の設定が決まるまでにしばらくかかっていて、冒頭を見直すと誰かわからないレベルで別人。それはまあよくある話なので全然構わないけれど、途中でものすごく絵が下手になるのはツラい。ストーリーは新鮮組と鬼州組がわちゃわちゃやっている辺りまでは楽しいが、舞台設定が世界に広がってからの荒唐無稽さに興味が薄れていった。
などと言いつつ結局最後まで読んでしまったのは古参キャラクターたちの魅力のせいだと思う。静也と秋野さん、猪首、鳴門、龍宝、生倉。描かれた時代とはいえ女性やゲイ、トランスジェンダーについての差別的な表現や無知ゆえの間違った描写には引っかかった。静也も魅力的な好人物ではあるが、馬場さんやプリティの下着モデル相手には相当ゲスなことを言ったりやったりする。でも秋野さんは少年漫画が生み出した屈指のマドンナではないか? ってそんなに少年漫画知らんけど。
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