5.0
なつかしい
なつかしい、昔の少女まんがの名作です。
古代ヒッタイトにタイムスリップした女の子が、その時代の王子といい仲になって大活躍するという、あらすじだけ聞いたら『王家の紋章』のパクリみたいな話ですが、ちょっとテイストがちがいます。
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6988位 ?
なつかしい、昔の少女まんがの名作です。
古代ヒッタイトにタイムスリップした女の子が、その時代の王子といい仲になって大活躍するという、あらすじだけ聞いたら『王家の紋章』のパクリみたいな話ですが、ちょっとテイストがちがいます。
うつくしい、恋の物語でした。
その『好き』という気持ちの名前を、ひとはあまり意識しないままに生きているのかもしれないなと思いました。
めっっっっちゃおもしろいです!
甘酸っぱい青春です。
不器用で、優しくて、おかしい。
そんな片想いの物語でした。
生活のために仕事を休めない親が、病気の子供をひとに預けて出勤するのはつらいことだと、少し考えたら想像できそうなものなのに、世の中にはそんな親に対して「子供がかわいそうだ」とか言ってしまう想像力が欠如した人間が多すぎて、嫌になる。
専業主婦じゃなくても、生活のほとんどを夫の収入に頼っている主婦だったら、多かれ少なかれこういう感じの気持ちがあるんじゃないかと思いました。
私は自分の食いぶちは自分で稼いでいるので、こんな気持ちになったことありませんが、想像は出来ました。
どこにも行き場のない少女が異形のものに見初められて一緒に暮らし始める。
やさしくてせつない、いいお話でした。
亡くなったお兄さんのお嫁さんと一緒に暮らす妹。
血は繋がらないふたり家族が、ぎこちなくお互いを思いやるやさしい物語です。
日下直子先生の作品はすべて読んでますが、今まで一つもハズレがないです。
この作品も、青春部活ものという王道を折り紙というニッチな題材と独特なテンポ感で書き上げた良作です。
ドラマのガチャガチャしたイメージが強くて、きっとあんまり面白くないだろうと思い込んで今まで読んだことなかったのですが、読んでみるとすごく面白かったです。
さすがヒットメーカー。
夢を追いかけたことのあるひとなら誰でも、胸を打たれるお話だと思います。
涙なくしては読めないです。
たぶん。
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天は赤い河のほとり