5.0
誰が何と言おうと、文句無しの5つ星
読み終わってしまいました。感情のままにレビューを書きます。
前作ではスーパーマンのようだった主人公、大の長く苦しい試練のシリーズ。(とは言え、大や周りの人々の関係性・性格もあって暗さとは無縁!)
自分の音楽を生み出すために藻掻き苦しみながらも、新たな経験・仲間を得ていく、大の成長物語です。
やはり、圧巻はボストンに着いてから。
私はずっと泣いてた。こんなの泣かずに読めようか!
悔しさと成長への祝福が折り重なって、これが人生なんだと思わされる。希望しかありません。君の様々な理由から成る悔しさと、そこからの成長によって得られた経験は、決して君を裏切らない。そう言われている気がして。
そしてラストシーン。全てが報われる瞬間に、ポンッとバトンが回される。期待しか無い最高のリレーです。
映画の卓越した演奏で注目を浴びた作品ですが、この成長こそが本質であり、心を奪われる物語の根幹なんだと気付きました。
ありがとう、と申し上げたい。作者に。そして登場人物達に。ありがとう、絶対に次のシリーズも全て読みます!
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BLUE GIANT EXPLORER