5.0
皮相的なるを笑う
人を見た目で判断するな、とは良く言うが現実には外見から推測するよりないのだ。
鷹野さんに初めて会った人達は知的な外見に加えて眉目秀麗な彼女に勝手な誤解をし、感心もし、時に尊敬し、畏怖する。こんな優秀な人が馬鹿な事を言うはずが無い。そうか、これには意図的な狙いがあるのだと半ば自滅して彼女の前に平伏する。
「私がこの会社を必要としている。会社が私を必要としているかは問題じゃない」のフレーズに笑った。鷹野さんのしれっとした物言いもツボる。作者のはんざきさんの経歴にも興味が湧く。
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