5.0
ほんのり切なく
生バンドの演奏があるバーでぶつかったのが2人の出会いです
飛び入り参加で『モナリザ』を歌う春本を見つめる水田
『モナリザ』は物語の中でキーワードとなって進んでいきます
その後偶然出会い、互いに正体を明かさぬまま、初恋のような気持ちでデートを重ねます
春本は仕事面ではハードですが、普段は愛嬌があり読んでいて何度か笑いが出ました
ダンディーな水田相手に子供が見るようなアニメの映画に誘い、後悔しつつも映画を無邪気に楽しむ春本
そんな春本を優しくみつめる水田
水田が春本に不意にキスをしたときに、春本は驚いて少女のように逃げ帰ってしまいます
ダンディーな水田はその場で凄く落ち込んでしまいます
だいの大人の2人のそんな姿に、少し笑えるしキュンとします
幸せもそうは続かず、互いの正体がばれるときにはハラハラドキドキしました
縦社会の不条理な現実にもまれながらも、2人の絆は揺るぎがありません
ラストはおそらくハッピーエンドなのだとは思うのですが、足抜けしないまま2人の未来はあるのだろうかと言う不安は残りました
何も心配がなくなり、2人が幸せになってほしいです
読み終えたとき、映画を1本見終わったようなそんな作品でした
とてもよかったです
- 2
やさしいあなた…