5.0
これだけ短い話なのに
短い話の中に、ものすごく悲しく辛い内容が込められていました。
読み始めはやはり、病気でやさぐれてしまったんだと思わせる描写でしたが、それに込められた意味が妻なりの優しさだった事に感涙です。
その後、お葬式の会話の中に描かれた封筒の数。これはきっと毎週渡していたお小遣いだったのでしょうね。
触らずに残していたとしたら、結局亡くなった後に夫は真実に気付いた事でしょう。
そして、きっとせいせいしたなんて思わずに、気付かなかった自分に後悔をする。
けれど、そうなる前にバレてしまったから、打ち合わせの時に少しでも微笑む事ができたんだと思います。
とても良いお話でした。
- 59
大好きな妻だった