4.0
読み応えはんぱない!
小学館の賞を獲った作品ということで並ならぬ期待で読み始めました。レビューを見ちゃったから切ない展開も覚悟はしてたんだけど……。
実際、巻数で計れるものじゃなくて、本当に内容の濃い、色んな意味でとんでもなく胸を打つ物語でした。きっとどの時代に読んでも色褪せない漫画・物語・キャラクター達。
身近な人たちを失いすぎる、とてもリアリティのある描写で。対する亜姫と薄星の恋の行方は夢のあるシーンが多かったかなあと。
ただ読み終えた今、どうしようもない胸の痛みにに打ちひしがれています。
たしかに亜姫と薄星がほんとの意味で幸せになれる未来は、出逢った瞬間からないに等しい。これが2人にとっての最善のハッピーエンドだったのかも。それでも私は、女王となった亜姫の横に、どういう形であれ、薄星がいてほしかった。
好きな作品は何度も読み返す派なんですけど、これは正直読み返す気にはなれないです。つらすぎます……。だけど、後世に残るとても素敵な作品であることはたしかです。
- 9
女王の花