3.0
作品としての質は悪くないけれど…
広告でたびたび見かけたので気になって購読。
拝読させていただきました。
ガチ実録エッセイ、というよりは、実際にあった出来事を元にしたフィクション作品…という扱いなのでしょうか?
その辺りが明記されていないのでちょっとよくわかりませんが、そういうものだと感じたのでそのまま話を進めます。
ざっくり読んだ感想なのですが、正直に言って「夫の扶養から抜けたい」ということと、「本当にやりがいのある仕事に就きたい/一度は諦めた夢をもう一度追いかけたい」というテーマに関して、あまり関連性を見出せませんでした。
前者は後者を奮起させるための引き金になっていたのだとは思いますが、しかしそれだけではやや説得力に欠けます。
それに、扶養内でやりたい仕事をすることも可能なはずでは?
そう考えると、「妻が夫の扶養から抜けるということとは」という命題においてあまり汎用性のある内容だとも思えません。
夢を掴むこと、やりたいことを仕事にすることはいいことです。
そして無理にやりたくない仕事を続けることはありません。
家族に大切なのは信頼と絆ですし、それを築くための対話でしょう。
ひとつひとつの要素だけを見ればなるほどなあと納得はいくのですが、全てが合わさった結果半端になってしまっている印象を受けたのが少し残念です。
せめてもの救いはたるとちゃんが終始可愛く、また可愛がられているなあと感じられたことでしょうか。両親の不仲で子どもが苦労したり辛い思いをするのは心が痛みますからね。
個人的には子育てをしながら創作活動をしたり働きに出たりするのはそりゃ大変でしょうよ…と妻に共感もしますし、夫も社会の闇にがんじがらめになって大変だよなあとは思うのですが、しかし両者ともにやっていいことと悪いことがあるんやない?と感じてしまい読んでて辛かったですね…逆にリアルすぎるなこれは。
冒頭でも書きましたが、実録なのか織り交ぜたフィクションなのかがいまいちわかりかねること、また、タイトルから受ける印象とテーマがずれているな…と感じたので☆3です。絵はわかりやすくて可愛かったです。(でもおそらく描いてから反転したのであろうコマでももこが左利きになってたのは直したほうがいいと思います・笑)
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夫の扶養からぬけだしたい