5.0
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作者の怨念、執念を感じる
昭和50年代の少女漫画の乱雑なタッチと各人の心象風景を跨ぐクロスフェードで中心人物をいつの間にか順番に移動させて、各登場人物各々の心情の境界が曖昧な状態という舞台設計をして、〇〇ハラという呼び名が定着する前の、一言でまとめられない得体のしれない淀み、親子関係仕事空気嫁感に漂う所在無しの居心地の悪さ心細さを何度も何度も繰り返され、読むにつれウンザリします。
人間模様を掻き回す「空気感」に、作者の怨念、執念を感じます。
すっごい塩っぱい漬物みたい。
これ以上口にしたくないのに
読後感が後を引く。
作者は確信犯です。
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凪のお暇