5.0
親亡き四兄弟が懸命に生きる姿にグっとキタ
この作品は…
あぁ~~♬ 家族って、兄弟って、友だちって
い〜もんだなぁ~…としみじみ思わせてくれて、
そしてどこか懐かしく、ほっこりとするような
古い良き時代の面影をも感じさせてくれる…。
両親の突然の死をきっかけに…
兄弟四人で協力しながら時に誤解や衝突しつつ
懸命に生きる兄弟四人の姿を追っていると、
自然と応援したい感情が込み上げてくる…。
さすが【小学館漫画少女向け部門受賞作】だ!!
長男の隼を筆頭に、
同じ学年ながら数ヶ月違いの次男(尊)と三男(湊).
四男(岳)の計四名が主人公。長男は既に社会人。
四男岳は小1ながら妙に達観した視点の持ち主で
あどけなさとのギャップから笑いを誘ってくれる.
長男隼の日頃の会話は…
子持ちアラフォ−女のようだと、或いは妻を亡くした
哀愁漂う四十代男のようだと思われてしまう💧
つまりそれだけ三人の弟達の世話に必死な訳で
将来素敵な父親になれるょな~と感心する。
ところがそれがアダとなり…
楽しみにしていた高校同窓会では女性陣から
子持ち四十代オバサンと陰口を言われ…傷心💧
隼さんの料理や裁縫の腕前、慈愛精神も含めて
我々は尊敬してるョーと励ましてあげたくなる!!
双子ではない同い年の兄弟…
尊と湊の、母親の愛情を巡るバトルでは、
特に、年子の兄弟姉妹という家族構成の方々の
アルアルな共感も得られるのではないだろうか?
ぶつかりながらも仲良くしてく姿が微笑ましい.
また隣に引越してきた霧島家も…
この四人兄弟の日常に花と笑いを添えてくれて
霧島家の長女宇多との友情形成過程も面白い。
湊の、まるで売れないセールスマンの如く(笑)毎日々
霧島家に通い宇多の心を開いた努力は表彰状モノ!
湊と宇多との交流では…
遊びをせんとや生まれけん
戯れせんとや生まれけん…略…
「梁塵秘抄」が脳裏をかすめた。(コノ和歌本来の
意味はさて置き)子どもは遊びながら学ぶョネと。
因みに親の死を機に…
四姉妹が結束する作品に「海街diary」がある。
正確には3姉妹+異母妹の物語で作者も異なるが
この「柚木さんちの四兄弟」と並ぶ双璧な傑作!!
どちらの作品もほっこり癒されること請け合い❣
あなたもいかが?
- 0
柚木さんちの四兄弟。