3.0
全部読みました
40から10年間の物語、長丁場お疲れ様でした。
読んでる最中は主人公のまわりに各種クズが揃いすぎてイライラしつつ、でもきっと主人公がすべて受け入れ乗り越えられたのは、恋愛対象であるチアキではなく大事なところでそばにいてくれたり背中を押してくれた悠太のお陰なんだろうなと思えるほどに、読者的にも悠太が癒やしキャラでした。
半分あのモラハラ親父の血が入ってるとは思えないほどに人の気持ちに敏感で良く周りが見えていて理解がある。
あと忘れちゃいけない岡野くん。
かませでも踏み台にされてもそれはそれで社会的に守ってくれる、ちゃんとした大人の男性でした。
この人と一緒になるのが間違いなく楽で後々幸せになったよなと思います。
各キャラクターのバックグラウンドもしんどくて大人になっても引きずってるけど、それでいいんだと思いました。
忘れる必要なんてない、今の自分を形成してるのもまた古い傷。
そしてその傷をネタにまでするタフさ。
みんな過去を晒しすぎと思いましたが、そうすることで自分の過去と折り合いをつけ、今現在悩んでいる人たちの灯火になり、さらにお金も稼げちゃうし。
何でもよかったわけではなく気になった部分もありました。
洋平さんあれから海外でホームレス生活どうなった?とか主人公の実家の何もできないお母さんと引きこもりの兄の顛末、みひろ姉妹の訴訟など、風呂敷を広げて回収していないネタいっぱいあります。
外伝をしばらく描けそうでしたがわりと唐突な最終回だったので、打ち切りだったんでしょうか?
普段少年漫画を読む事が多いので、大人っぽくてモヤモヤして考えさせられる作品でした。
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シジュウカラ