5.0
たくさんの人に読んでほしい
作者さんの子供さんが自閉症だとのこと、
またこの物語がまだ50代前半の作者さんの絶筆で終わる事から、きっとこの作者さんが生涯をかけて伝えたかった事なんだろうと、心して読んでいます。
ストーリー自体も面白く、同じ親として、これまで知らなかった自分を恥じる気持ちでいっぱいです。
自閉症の子供のお話は他にもあるけれど、視点が違ったりするので、どれを読んでも読み終わった後の理解が違っています。どれも読むべきものばかりでした。
まだ途中ですが、生まれて診断を受けるまで、受けてから療育などで道を探り、付き合い方や生き方に辿り着くまで、
振り返れば暗闇を手探りで進むような思いだったのではないかと思います。
今読んでいるところでは光くんは小学校高学年なんですが、読者ながら、これまでの道のりを振り返って思い出し、ここまでの成長と辿り着いたという思いに泣けます。
小さい頃の親子の居た暗闇から、少しずつ光が差してくるという思いでも、光とともに、と思えます。
作者の意図かは分かりませんが。
ぜひ、読んで知っている人が増えてほしい、
自閉症の人にとって、生きやすい世間になってほしいと、主人公もこの作者さんもきっと思っていたのではないかと思います。
無料分だけでも、ぜひ読んで下さい。
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