2.0
物足りない
よくあるいじめられっ子が強くなっていじめから脱却する話。すっきりした絵で読みやすいけどキャラのアップが多く背景が寂しいと思う。話数が少ないので仕方無い部分もあるが淡々と話が進んでいまいち主人公への感情移入は出来なかった。こういったいじめっ子を題材にした作品の場合鬱系でもない限りは主人公がいじめっ子を見返したり復讐するといったストーリーになるが、この作品も王道というか非常にベタな結末だった。ただ、主人公へのいじめ(というか犯罪)は割と悪質なのに、作中でいじめっ子がその後どうなったかとか報いをうけたといった描写がないので、正直爽快感が無く消化不良な感が否めない。その後については想像するしかないが、いじめっ子達が何かの罰を受けていないと主人公がいじめから抜け出せても他の誰かがターゲットになるだけではと考えてしまうのできちんと作中で解決しておいて欲しかった。現実でのいじめは消化不良で終わることが多い(被害者が転校・不登校で加害者は注意のみとか未成年を理由に減刑)ので物語の中でくらいはすっきりとした終わり方をしてほしいと思う。
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セカンド・バースデイ