5.0
独特の陰険さ
舞台は岐阜との事。
東海地方にある「独特の陰険さ」がよく描かれています。
主張なくコロコロと周りに流される集団。
さっきまで自分自身が白だと言っていたものを、目上の人が違うと言えば、恥も後ろめたさもなく黒だと言って、しかも白だと言ってたことすら、まっさらに忘れることができる。整合性なんて関係無し。
群れたがりな癖に、「嫌い」のターゲットを作りたがり、嫌いなものではなく、身内の御し易い所からしか作らないヘタレな癖に、自分を正当化して正義面する。
みんな一緒から抜け出して変わろうとすると、仲間面して寄ってきて、情報収集して粗探しして隙あれば批判する、でも悪気なく仲間面は続ける。
特殊な環境でもなんでもなく、悪意もなく、これが当たり前の常識的な日常として行われている。
コミュニケーションの欠如がテーマとの事で、登場人物クズばかりなんて言われて、人の嫌な部分が誇張し過ぎなようにも見えるが、ここはそもそもの常識が違うので、ここを知らなければそう見えるだろうと思う。
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聲の形