4.0
現代のスポーツ根性(?)物語
主人公の超前向きな性格は、家族友人からも引かれるほどである、という設定ではあるけれど、それは読者の「主人公はあきらめないよ」という安心感になっています。
将来どんなダンサーになりたいか(どこの、とか順位ではない )がはっきりしていて、そのための課題を自覚し、長期短期の目標を作ってそのための努力を楽しいものとすることができる…生かじりですが、現代のスポーツメンタルトレーニングがこうだと聞いた事があります。
物語の盛り上がりの為か、主人公のライバル達が辛い部分を代わりに引き受けている気もしますが、決してただのつまずきで終わらせないところも、安心して読める要因だと思います。
いくつかのレビューには人体が美しくないとありましたが、昭和のバレエ漫画のような曲線美では、現代のバレエは踊れないと思います。
筋肉を表に出さないように鍛えるけれど、ムダ肉をつけない以上特に背中や肩はごつっとした印象になるものです。漫画は静止画だから気になるのでしょうか。バレエ動画と比べても、作者は非常にリアルに描いていると思います。(解剖学とかはわからないですすいません)
- 1
絢爛たるグランドセーヌ