絵面だけ見てると、駆け落ちする娘との別れみたいなシーンだ…
さて、ずっと不思議だった、お妖亡き後、護法はどうなるんだろうという謎が、本人たちも重く感じていたということがわかって、スッキリはしたけどややっぱり辛い。なんだか、お静が生まれる前は、子供の姿で無邪気に遊ばされていたふたりだけど、(本人の意思とは裏腹に、親のエゴで子供の姿を強いられていたことも引っかかります)お静が生まれてからは異界に閉じ込められる時間が増え、「たまらなく嫌な」思いが強くなったのでは、と思うとこれもまた辛い結果です。。
「誰そ彼」のストーリーを通して、天狗との再会時には天狗と目を合わせなかった光太が、「天狗の護法になってもいい」と告げ、「流星坊様」に変化していった心のうちの描写が欲しかったと思います。天狗の言う「時間と純潔を奪った」ことは、彼の中ではどんなものに昇華されているのでしょう。許せることなのか、他愛もないことなのか。再開時の目も合わせない硬い表情を見ると、決してそういう間柄には見えないのですが。どこまで行間を読み取らねばならないのか、、モヤモヤします。
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うらめしや
389話
Vol.83 誰そ彼―後編―(4)