3.0
主人公が理想的すぎて…
ダメ恋でダメンズを散々やった上で今度は毒家族ってことかな。
ただ、最後まで弟と父親は何も学ばず何も変わらなかったのに対し、母親だけは自分の過ちに気付き前を向けるラストで、根本的な作者の意識が女尊男卑だと感じた。
主人公は(ダメ恋でもそうだけど)女性のこうありたいという像そのもので、母親から見ても、自分は子供に当たってしまう事もあったけど、子供はこうあって欲しいという願望のような物を感じた。
だって普通あんだけ拗れた後、自分を嫌っている母親を助けに来る?自分否定されまくったのに感謝してるなんて言える?母親もあんなすんなり自分の過ちを反省する?おそらく50代で思考凝り固まってるだろうに…
そこら辺にファンタジーを感じてしまったけど、絵も綺麗だし読みやすいし読後の後味もいいのでおすすめです。
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真綿の檻