skykids9さんの投稿一覧

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評価5 9% 2
評価4 39% 9
評価3 22% 5
評価2 9% 2
評価1 22% 5
11 - 14件目/全14件
  1. 評価:4.000 4.0

    表紙で嫌厭せずに

    タイトルでずっと気になっていたけど、表紙のどう見ても人間ではない姿になんとなく手を付けられずにいたが、無料分を読んでみたら出てくるキャラクターは見た目こそ人でないけど中身をしっかり作られていて良い所も悪い所もある意味人間味があって好感も愛着も持てるし、先が気になるのでどんどん読み進めてしまう中毒性がある。

    主人公も私が苦手な無鉄砲なおバカさんだと思っていたら、周りをよく見てちゃんと学んで不器用と無知故に無鉄砲になりつつも成長している姿に好感が持てた。
    何よりアミト姫良い!笑
    彼女が物語にまた良い塩梅で笑いとほんわかする和みをもたらしてくれるし、人を見た目や階級や民族で判断しないという深みも与えてくれる。それはあの容姿であるからこそだと思うし、“人間ではない”キャラ達ばかりだからこそ、この作品は意味があると思う。

    • 2
  2. 評価:2.000 2.0

    シェイクスピアっぽい雰囲気漫画

    癖はあれど絵はとても綺麗。元々菅野さんの描く新撰組漫画が好きでこちらも気になり始まったばかりの頃に3巻読んで挫折、5巻まで読んで挫折と繰り返しながらも気になり15巻まで読みました。

    良くも悪くも雰囲気重視の漫画のような気がします。
    詳しくは知りませんがシェイクスピアのリチャード三世のリチャードも身体的特徴があったみたいなので、両性を持つ悪魔と誹られ己を憎みそれでも愛し愛を求めて人の命を踏み台にのし上がる設定は悪くないと思います。
    あの時代の西洋の宗教や信仰の強さを考えれば、魔女や悪魔など魔性のものに対する周囲の反応も、母親が抱く恐怖や憎しみもあり得る事だと思います。

    ただ、両性を持つ悪魔と罵られる悲劇のヒロインとしては物語が雰囲気に頼りすぎていると言うか、設定を上手く活かしきれていない印象で、読んでいて終始リチャードに好感を持てず、持てずとも魅力を感じるかと言えば私はそうではなく、共感できずとも愛着が湧くかと言えばそうでもなく、ひたすらBLのフリをした少女漫画を読まされている感覚で、BL好きではない私からするとどっちつかずで常に不快感がありました。
    両性を持っているのに、ついているだけでただの男装女子感が強く、両性であるからこその心情等は一切ありません。

    『リチャードは母親から憎まれ己を憎んだ』と言う一点のみで悲劇的ではあるが、その他の点に置いてはアンやランカスター家のエドワードの方が余程悲劇的。それなのにリチャードをなんとしても悲劇のヒロインに仕立てたいが為に周りのキャラを絶妙に落として、出てくる男どもは皆リチャードの虜(悪魔的な存在なのでそういう設定にしたのかもしれませんが)…如何せん物語が抽象的雰囲気的に進むので、心情や葛藤等を除いてシンプルに見てみると仕立て上げられた悲劇のヒロインが逆ハーレムの中愛を求める少女漫画だと感じたのでリチャードに愛着がなければ不快感が強い。

    政略等も一応ありますが、他の国盗り漫画のように納得出来ず、『よくそれだけで人の心をいとも容易く動かせるなぁ』という、突然で稚拙というか説明不足で描き方が雑に見えます。ここまで読んで未だに何故リチャードがのし上がれたのかいまいち納得できません。なので、途中から完全に置いてけぼりになりました(笑)

    それでもここまで読んだからには最後まで読んでみようかなとは思います。

    • 1
  3. 評価:3.000 3.0

    良くも悪くもシンプルで読みやすい

    設定はよくある没落王家のお話ですが、主人公も夫のイーライも落ち着いていて思慮深く好感が持てます。
    良い意味でも悪い意味でもシンプルな設定とストーリーの流れで、テンポも良くとても読みやすいファンタジー。

    ただ、気になるのは設定がシンプル過ぎて?ちょこちょこ稚拙に思えるところも…。
    例えば王子の事を臣下や使用人が「王子様」と呼んだり、貴族の子供が両親のことを「パパ」「ママ」と呼んだり…生活面でもこういう細かい気になる部分が多々出てきます。その度にちょっと萎えてしまうので、そういう設定を扱うのであればもう少しだけ雰囲気を出せるようにして頂けたら☆が増えたかなと個人的に思います。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    良くも悪くも人間らしさがよく描かれている

    正直に言うと、絵はあまり好みではなく、タイトルからして年齢層高めの漫画なのかと冷やかし半分で試し読みをして、まんまとはめられました(笑)
    最終話まで読んで、久しぶりに良い漫画を読んだなぁとしみじみ思ったのでついレビューを書きたくなりました。

    アラフォーでリストラ、未婚で頼りない年下彼氏は結婚に前向きではなく最早母親的存在になっていたある意味崖っぷち主人公が、色んな人と出会い、運が良いのか悪いのか銀座の女として生きていくサクセス?ストーリー。サクセスしたかどうかは置いておいて、私はとても好きな作品です。

    主人公のぞみの気持ちに共感出来る所もあれば、第三者としてのぞみの行動を止めたくなったり、気づけば彼女に自分を重ね応援していました。(世代は違いますが)
    のぞみの弱さも強さもとても人間らしく、それでいて周りを和やかにしたり安心感を与える人柄がとても好印象で、紆余曲折ありながらも不快感は感じることなく、最後のまとめ方も待ってました!と言わんばかりの上手い締め方だったと思います。(賛否両論あるかもしれませんが、作中ずっとこの二人がくっつけば良いのになぁと思い続けていたので)

    不倫等の描写も既婚者としては不倫はどうかと思うところも、どちら側の気持ちも上手に表して、どちらも下げ過ぎることなく読み手に不快感を与えないところが作者さんの「人の心を描く」力に長けているのだなぁと思えました。
    本来もっとドロドロしたテーマになってもおかしくないのに、読んでいて一緒に悩み、共感し、応援し、生活の一部のように馴染むような、人間らしく、人の良い悪い両面をのんびり穏やかに描かれていて、読んでいてなんとなく明日も頑張ろうと思える作品でした。

    • 4

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