5.0
主人公♀は馬鹿正直
なんというバカなんだ。
周りに良いように使われて結局自分が傷ついている。
素直でお人好しで、ある意味社会不適合者。
最初は見ててイライラしかなかった。
そのイライラは昔の自分を見ているようだったから……。
主人公♀の愛した人は弱い人だった。
イケメンで頭の回転が早く仕事が出来る。
人望も厚く完璧な彼は、とても弱い人だった。
彼の「核」となる部分は何人たりとも触れてはならない。
それでも主人公♀は「核」に手を伸ばす。
突き放されて背中を向けられても
何度も何度も小さな身体で彼に立ち向かっていく。
それはまるで虎を愛してしまった子猫の様に。
そう、愛してしまったのだ。
どうせもう、逃げられない。
- 8
どうせもう逃げられない