5.0
登場人物に息がある
主人公の螢子は生い立ちや家庭環境が複雑です。螢子に最初は共感が出来ませんでしたが、その不器用さも愛しさに変わりました。思い返してみると、若さゆえの自分勝手や激情を思い出します。少しのプライドや相手を思うが故のすれ違い。。誰かを守るための行動が裏目に出ることもある。それを観客として、こちら側から観ているはずなのに、すっかり入り込んでしまいました。
地域性を生かした環境も時には鬱陶しく感じることもありましたが、とにかく今ある中で生きていく事に意味を見出せる作品でした。
恋愛的には螢子と光はどーなるの?と気になると思いますが、88話でその思いは浄化されます。素敵でした。他にも、他の登場人物の名シーン沢山あります。何度も読み直したくなる作品でした。
また、おわらのことは知りませんでしたが、風の盆に行きたくなりました。今はYouTubeで我慢してます。
地域性といえば
私が転勤で住んでいた地域にはだんじり祭りというものがあり、必ず土日に行われるというものでは無く、なので、祭りの日に仕事を休めないような会社なら辞める人もいると。また、お祭りが終わるとまた、すぐに次の年の寄り合いが始まると。私は目がてんでしたが、それだけ、伝統行事が脈々と引き継がれている地域もあるんだなあ、と感心してました。八尾市にもきっとそんな風習があるのかな。ちょっと羨ましかったりします。
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月影ベイベ