2.0
おもしろかったが、、、
一気読みした。
全体的な筋書きは面白かったし世界観も良かった。ただ、一部のキャラクターが圧倒的に崇拝化されているような、なんというか、アンバランスさを感じ最終的にもやもやした。
まぁ、この物語は基本的には1〜1.5年以内の短い期間でのストーリーで(過去を振り返るストーリがあるため時間軸があちこちに飛ぶが)その中で様々な登場人物が死やその他の精神的な苦痛を受けているという流れを考えればそれを消化するにはあまりにも時間が短く仕方がないといったところか?死人に口なし。生者への罪は最も重いと言うことか?その罪を償うことも許すこともない。他者すらも許さない。まあそれに戸惑っている登場人物もいるが。
さらにもやもやするのは、もし、この物語において現代社会で登場人物X(名前はふせます)の親がしたことを世に糾弾されたらはXはまっとうに世で過ごせまい。逆に世界が滅びたからこそ、Xの親のしたことは美化されているように思うが。それはこの計画をたてた関係者の血縁者等全ての登場人物の十字架だろう。正義感に満ち溢れるX。しかし、Xはこのストーリー上守られすぎている。えこひいきされているといっても過言ではないくらい都合良く守られている。人徳とかそういう次元ではなく。そのアンバランスさがモヤモヤの原因か?
またストーリーで夏Aのメンバーの中で、国がしていたひどいことをまともに知ったのはYだけだろう。ほかは知っていたとしても詳しくは知らない。それにしてもあの世界の中でYだけが闇落ちしてる世界線もアンバランスだ。さらにほかがあまりにも清らかで気持ちが悪い。
たしかに人類がが滅びる危険がある状況下ならば色々考えると世の中の理不尽さがおもてざたになるだろうしそこがこの作品のリアリティかもしれない。それにしても全体的にアンバランスに感じるため後味がスッキリしないと評価する。
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7SEEDS