5.0
HSPを理解できる漫画
主人公に魅力がないというご感想もあるようですが、この主人公は典型的なHSP──5人に1人の割合でいると言われている敏感さんです。
そうじゃないかと感じながら読んでいましたが、他の方が叱られているとき、自分が叱られているように感じていたシーンを読んで確定しました。
自己肯定感が低く、共感性が高すぎるため、そのような状態になる。他人よりも深く心配したり、常に誰かから評価されている気持ちで不安を抱く。きっちりHSPを描かれています。
実際にこうなってしまう方はいます。理解を示さずそのように言ってしまっては、主人公の父親と同じ。そういう風になってしまう主人公なのだなと理解すれば、この物語はとても繊細で面白いです。
主人公は父親と物理的な距離を置いて生活を始め、主人公に怒っているわけじゃないときちんと伝え、自分を理解しようとしてくれる配偶者や、ネガティブになっても支配せず対等に接してくれる相手を得たことで、少しずつ自分を出せるようになっています。
続きがとても楽しみな作品です。
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