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沖田先生の師匠の桜壱バーゲン先生がフィリピン少女の話を読んで『漫画で初めて泣いた』と仰っていた。中村さんの話も泣ける。だからお下劣ギャグ漫画を描きながら『お別れホスピタル』とか『透明なゆりかご』が描けるのだろう。まさに天才。絵は雑だがそれ以上に読者を惹きつける圧倒的なパワー。バーゲン師匠が沖田先生の才能を見抜いた感性も凄い。発達障害をお持ちで多くの苦労はありながら、その経験を余す所なく作品に活かし、凡人よりはるかに稼ぐ社会的な成功を考えると障害とも言い切れないのかもしれない。発達障害を併せ持っていたと言われる歴史的な偉人たち、アインシュタインやエジソンのように個性とも言えるように思えてくる。絵の雑さも超多作を考えれば致し方あるまい。
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蜃気楼家族
012話
第22話 中村さんの天神様/第23話 じーちゃんの選挙