4.0
不器用なコ。良いコです。
犬として生きた後半が辛すぎる。
彼は成長しただけなのに、幼さがなくなったから外に出された。
彼は寂しくて鳴いただけなのに、口輪をされた。
可愛くもなくなり、吠え続けるから、置き去りにされた。
おそらく彼は、暴れたりせず、静かに諦めて命を終えたのでしょう。
良いコですね。だから転生できたのかも。
『昨日まであった、暖かい家族たち』って言ってるけど、兄弟達にハジかれて、彼だけお乳、飲めてないじゃないですか。
不器用なコですね。
だけど、不器用な良いコだから、救ってくれた美希ちゃんも、その家族も、とてもよい人達で、ジン先輩も、素敵な犬だったらしく、その出会いは奇跡でしょう。
忠と名付けられた彼が、猫生を幸せに歩み出せそうな予感で話が終わるのが良いですね。
もしも、もっと話数が多かったら購入しませんでした。だって、悲しいエピソードや辛い出来事が次々に投げかけられるのは耐えられないですもん。
本当に、忠と美希ちゃん家族が、一緒にいる幸せを大切に、ずっと暮らして欲しいと願わずにはいられません。
また、ペットとして飼われた動物たちについて、深く考えてしまう作品でした。
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吾輩は猫であるが犬