3.0
お互いに言葉が足りない。歳を経てからの言葉を慎む事や、まして阿吽の呼吸なんて、どれほどの時間をかけて喧嘩して話し合ってうまれるものか。フィフティーフィフティーが平等などと勘違いしているから、拗れていく。お互いに嫌な事して欲しい事自分でやりたい事してみたい事等など言い合っている内、妥協点が見えてくる。その妥協点を繋いでいくと夫婦の境界線が出来てくる。真っ直ぐには決してならないし真ん中には出来ない凸凹した線。時折、線は右に行ったり左に行ったりする。歳月をかけてゆっくりと線は曲線になっていき、違和感なくなる。でも完璧じゃない。また新たな妥協点が必要になったりもする。生まれも育ちも違う性別も違う人間と暮らすのだから、何かあれば話し合うしかない。それが出来ないなと思ったら、別れた方がいい。金銭面では苦労するかもしれないが精神的肉体的には断然良い環境になる。ないないと思えばないが、探せば見つかるものもある。お金は意外となんとかなるが、心と体は意外となんとかはならない。
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