3.0
最初は
読んで気分が悪くなるだけでした。
教え子を暴行した教師は当然理解できないし、被害者の女の子も主人公も教師の息子も、いろんな意味で救いがない。
最後まで読んだら少し救いがあるとレビューにあったのですが、私はあまりスッキリしませんでした。
主人公が良い子過ぎて、リアリティがないです。
主人公があれだけの目にあってまで被害者の女の子を守り続けたのに、唯一世の中の状況を変えることができる(教師のしたことを暴露できる)女の子が何もしなかったのも、ある意味「罪」なんじゃないかなと思います。
教師にされたことを誰にも言えなかったのは、もちろん同じ女として理解できるんですけど、主人公やその家族が苦しんでる間、ちゃっかり好きな人がいて普通に進学して生活してるのが、ちょっと納得できないというか…。
どうしても、どこかのタイミングで何かできたんじゃないかなと思ってしまいます。
最後は前向きなエンドですが、私は主人公の失ったものの大きさにひたすらモヤモヤするばかりでした。
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僕の名前は「少年A」