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恋愛拗らせ女子の成長物語
「ない嫁」シリーズでは、主役たちの顔の造作が好みではなく、ほとんど心を動かされなかったのですが、何故かこちらはどストライク! 1位お金、2位仕事、3位なしが座右の銘の自虐ネタデパート、拗らせ女子の宇田川咲子サンのオモかわいさにどハマりしました。誰もが彼氏にしたい出来過ぎ男・紺野クンの影響で、どんどん可愛ゆくなっていく様子がたまりません! 隠れ拗らせ女子に勇気を与えてくれるこのお話、昭和テイストのひとりボケツッコミが大好きな方には、特にお勧めです。
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「ない嫁」シリーズでは、主役たちの顔の造作が好みではなく、ほとんど心を動かされなかったのですが、何故かこちらはどストライク! 1位お金、2位仕事、3位なしが座右の銘の自虐ネタデパート、拗らせ女子の宇田川咲子サンのオモかわいさにどハマりしました。誰もが彼氏にしたい出来過ぎ男・紺野クンの影響で、どんどん可愛ゆくなっていく様子がたまりません! 隠れ拗らせ女子に勇気を与えてくれるこのお話、昭和テイストのひとりボケツッコミが大好きな方には、特にお勧めです。
恋におちる瞬間…それは、急に現れる。上条忍の場合は、高校の図書館。くだらない器用さを持て余していた忍が、和華にかけられた一言で、初めて自分を肯定できた瞬間。そして、忍は「痴人」となり、思い続けて10年、和華を手に入れるために、ドイツから帰国します。
各話のタイトルが、名作をモチーフにしているだけではなく(特に後半)、万葉集、源氏物語、古都、蜘蛛の糸、星の王子さま、金魚撩乱などなど多種多様な文学作品が、さりげなく(もなく)登場し、高校時代の国語の勉強を必死に思い出しつつ読みました。ひいろ先生って、文学少女だったん?
イチオシは、おそらく「若きウェルテルの悩み」をオマージュした「若き青年の悩み」の章。
忍のモノローグ「この先 何処へ行っても 何をしても 彼女の元に帰り 愛しぬく」が胸に迫ります。
高校に図書館で恋におち、高校の図書館でプロポーズし、高校の図書館で結婚式を挙げる…出来過ぎな展開ですが、女の子なら一度は夢見たシチュエーションなので、許そう! 1000点満点です。
67話完結となっていますが、実はその後も番外編が描かれていて、そちらも絶対見逃せません。追加配信ってあるのかな? 忍と和華と、そして双子たちの物語、これからも時々はお目にかかりたいと願っています。
みつき先生の作品は、二人出逢った瞬間の色、匂い、音、光、空気、時間が五感に伝わってきて、どれもとても印象的です。このお話も、枝垂桜が本当にいい味を出しています。
年の差、仕事のできるホテルマン、必ずしも家庭的に恵まれてきたわけではなかったこと、長髪の親友(悪友ともいう)、ものの分かったおねーさま、年下の男のコ等々、「ラブファントム」ファンなら、誰しもこの「あい・ひめ」との共通点に気付かされます。けれども、どのお話でもみつき先生が、ヒーロー、ヒロインを通して伝えようとしているのは、ひたむきに相手を思い続ける真っ直ぐな愛の姿。
「ラブファントム」のオマージュとしてあるのではないかと思われるこの「あい・ひめ」 みつき先生のファンなら、ぜひ最後まで読んでほしい作品です。
モノクロで読み始めて、カラーで完結し、また、モノクロに戻ってきました。結論=カラーも悪くないけれど、やっぱり白と黒の線は特別!です。白黒という制約があるからこそ、表せる繊細さもあるのです。青島くんがいじわるなのは最初のほうだけで、(それも、ただ掴みどころがないというだけ)どこが意地悪なのか?と思うほど、タイトルとは真逆の甘甘な物語、白黒でも健在です!
満井先生の初期の小品集です。どれも胸がキュウンと締めつけられるような、甘い甘いストーリーばかりですが、個人的には「海色電車」が、「放課後、恋した。」のベースとなっているようで、一番好きです。人物の描き分けができていないということ勿れ、この雰囲気が、この作者さんのよいところなのですから…。お気に入りの一編を、ぜひ探してみてください。
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