5.0
波佐見焼の絵付けとして働いている青子さんの職場に1年だけ勉強しにタツキ君がやって来るところから物語が始まります。
焼き物に絵柄を入れたいおおらかな青子さんと無地の焼き物を好む神経質なタツキは最初馬が合わなかったけど、お互いの作品に影響されたり人柄に影響されたりする内に意識するようになります。
2人がお互いを知るうち距離が縮まっていくのが凄くいいです。タイプの違う2人だからお互い自分にない部分を取り入れるのがとっても良かった。
青子さんと熊平さんの下りで印象的だったのはキャンプファイヤーでの熊平さんが青子さんへの裏切りを告白して謝罪したことに、一生許さない。と言ったこと。
とっても強い言葉でドキッとしたけど、青子さんが後で、許さないでいいと思ったら心が軽くなった。といっててグッときました。
熊平さんから理由聞いて深々と謝られたら、許さないと駄目な気がするよね。
傷付いた自分の心を無理やり揉み消さない為に、許さない自分を許したんだ、と。
正しさを別の正しさでなくす悲しみにも、出会うけれど…
水平線の歌詞の様に沁みました〜
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青の花 器の森