みんなのレビューと感想「[小説]やんごとなき独り占め」（ネタバレ非表示）

身分差カップル

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平安時代テイスト満載のお話だったので、ポチッてみました(･ิω･ิ)

春宮である直征と、その乳母の娘であり女房の手鞠とのお話。
王道の身分差カップルです。

手鞠は、乳母の娘ということもあり幼少期から面識もあり、尚且つ女房としてもお仕えしている立場。
気弱で大人しい性格、少々周りの思惑等にも疎く…とにかく控えめな性格なのでしょうか。

一方、直征は持ち得る権限を巧みに行使して、手元に置き育てて、あれよあれよというままに手鞠をパクリ。
幼少期から顔馴染みということもあって思い入れが深いのかな…と思いますが、権力で逢引部屋まで作っちゃうのは凄いですね（笑
自室じゃどうしてもダメなのか、逢引部屋の後片付けとか誰に説明してさせてるのか、そんな素行も親公認なのか…等、気になってしまいます。

主人公がとにかく控えめなので、流されまくってあちこちで致しています。本当にそれでいいの…？(・.・;)
未婚なのにもし授かってしまったりしたら…と、ハラハラ。
終盤は手鞠の出自が判明しそうになるかと思いきや、母親が口を割らないという（なんてこったい
結婚に至るまで、あれよあれよとご都合主義な内容になっちゃいましたね。
お嫁に行っても、次から次にお見合い話で悩みそうな予感。

終盤で出てくる、先帝の一人娘である女宮の絢姫の存在感が光ってました〜！
勝ち気で快活な性格だけでなく、左近衛少将・時織を一途に想ってる姿は可愛いかったです。
気に入らないお見合いには絶対NO！ダメなら家出するわよ！という行動派な姫のお話で、主人公カップルが霞んでしまいました…。
個人的には、絢姫と時織のお話の方が気になってしまって仕方がなかったです。

主人公カップルはあちこちで致しておりますが、似たような感じなのでサラッと読み流せます。
イラストは綺麗に纏まっていますが、のっぺり感がどうしても抜けないですね…身体の関節というか向きというか…硬いです。
挿絵より文章重視なので、そこまで気にしてはいませんが…（好きな方いましたら申し訳ないです;

以上の点から-☆☆です。
大きな山場もなく、軽く読み流すには良いと思います。