みんなのレビューと感想「春に孵る」（ネタバレ非表示）

春

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ふり幅の大きな作家さんだとおもいますが、この作品は、シリアス系のお話がおおく収録されています。ストーリー重視の作品で、たのしくよめました。

ミステリアス

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最初の話はいきなり女の子が出てきたので、あれ？BLだよね？！と一瞬不安になりましたが。あと先生の話も、最後思わず怖って声に出てました(;ﾟдﾟ)エロだけでない話が面白かったてす。

ラブラブハッピーではない。

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ラブラブハッピーなBL作品集ではないです。個人的な感想ではハッピーエンドと言える話は二話しかないし、他の話はなんならちょっとホラー入ってるのもある。特に十三夜幻灯。夜に読んだらちょっと怖かった…。でも退廃的な雰囲気がいっそキレイで、私は好きな作品集です。表題作の春に孵るも渦に落ちていくような独特の読後感があります。ラブラブハッピーなBLを期待しないなら読んでみて損はないです。

表題作を始めとした刺激的な作品群に引き込まれて、最後に耳たぶの理由の愛すべきバカップルに癒されます。
淫靡、残酷、諦観、執着、コメディ、そして甘々。
作品毎に表情を変える国枝彩香さんの持ち味が詰まった短編集。