用心棒と逃げた花嫁 6巻
- 完結
あらすじ
用心棒をかって出た不敵な旅商人×政略結婚から逃げ出した麗しの皇子第三皇子が嫁ぐらしい。ついで耳に入ってきた大国の名に、旅商人・サイの頭には、好色家で有名な国王の顔が浮かんだ。政治の道具にされたのであろう、哀れな皇子。その不憫さに少しだけ思いを馳せていた時、頭上から、「退け!」と焦った声が降ってきた。―――美しい、その人と共に。聞かずとも身なりから正体は知れた。気づかないふりで色々と聞いたのは、この皇子が一体何を思い逃げ出したのか、興味が湧いたからだった。切々とした思いに同情したわけじゃない。しかし気づけば、言葉は口からこぼれていた。「俺がこの国から逃がしてやる」頭の切れる従者が見ていたならば、きっとこう言っただろう。「それを一目惚れというのです」…と。定められた道にあがき求め合う、運命の逃避行BL!
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